相談しよう　そうしよう

年明け一週目ってのはどうにも疲れるし
大体木曜辺りってのは疲れのピークだし
微熱と咳が治らなくて疲れまくってるし
その日の晩も夜勤だし、で
家で引き篭ってりゃいいんだけど
精神衛生上、大変よろしくない心理状態
早い話が煮詰まって煮詰まってさあ大変。

そんな折
ちょうど仕事が休みで尚且つヒマを持て余してる
ステキ姉さんがいたので
ちょいとお茶に付き合ってもらう事にしましたさ。

『さあ愚痴るぞ』

と意気込んだ物の
その思いは彼女も同様でして
結局は聞き役に回ることに。
予想通りですがね。

語られたのは古巣の窮状。
以前から給料と仕事内容の乖離と言った面で
不満があるということは聞いてましたが
それにも増して、環境面
無茶な仕事の押し付けやエコ贔屓などが目に余るようになってしまい
限界を迎えてしまったんだとか。

ワタクシの後釜に納まったハゲオヤヂは
副店長を自称しやりたい放題。
夜勤の最中はスポーツ新聞を広げ
自分の好きなプロ野球球団の関連グッズ、書籍を広げ
事務室から出る事もなく大学生をアゴでこき使い
買い物や公共料金の支払いはツケ
商品の補充すらもしないんだとか。
そのうえ自分の嫁を昼の時間にねじ込んで
コレまた自分の都合で出たり休んだりと好き放題。

そんな連中をタダヲたんは大いに頼り、また可愛がっているとかで。

結果、何が起こったかと言うと、店全体のモラルの低下。
ロクに働きもしない人間のツケを
真面目にやってる人間が払うと言う最悪の状態。
現金が足りない、なんて言うのもしょっちゅうとかで
それを疑われるのが、まず真面目な人から。
平均日販は採算ベースを10万も下回る凄まじい高度成長。左前へと。

ワタクシが辞めてから2年足らずでこの有様かい。

『居心地の良さがあるから頑張って来れたんだけど
　それも無くなっちゃね・・・』

そう語る彼女の背中は以前より小さく見えて。
苦労したんだろうなぁ・・・
そう言えば、少しやつれた様な。

『あなた達がいた頃は、愉しかったし楽だったよ』

それは言わない約束よ・・・
　
　

色々考えて、来月一杯で辞めるとかで。
コレで古巣に寄る理由もなくなるなぁ。

　
　
って所で聞き役終了。
あとはずっと俺のターン!!
さぁ、聞きたまい。

の筈だったんだけどね
『夕方だね』
「はい」
『帰らないとね』
「はい」
『色々話せてスッキリしたよ』
「はい」
『何か変わった事とかあった?』
「いえ、特に」
『また時間があったら誘ってね−』
「はい・・・あのさ・・・」
『何?』
「お喋りにもほどg・・・」
『あー!!こんな時間、じゃね−♪』
「じゃね−♪」
　
　

誘う相手、間違えたかしらん・・・