カウントダウン、その2

最後の夜勤が終わりましたさ。

三日間分の雑誌が納品されたり
くじが始まって死ぬほど面倒だったり
各商品が連休前の大フィーバーでごっそり納品されたり
朝シフトのクソ餓鬼が遅刻したり
と、最後まで穏便に済まない辺りが
ここでの十年以上を物語っているんじゃないのでしょうか。
　
　

　
昨晩仕事が始まる前に
タダヲ店長とツラを合わせるのも最後、ってんで
思い切ってぶっちゃけた話をしてみました。

君、ここの契約更新する気ある？って。

答えはノー。

この馬鹿、しれっと言いやがった。
道理で新人募集にも腰が重かった訳だ。

さらに
『ここは潰して新店を建てる』と。

誰がその金出すのさ？

『オーナーに出させるよ。借金してでもやらなきゃダメだ』

ちょっ・・・借金してでもって意味解んねえよ。

『グループ全体の体質を変えていかなきゃダメなんだよ』

会話噛み合ってないし。
冷たいもんでも効いてんのか？
　
『今の状態を打破するには
　グループ一丸で攻めなきゃダメなんだよ』
　
　
　
　
ダメなのはオマエの脳だ。
なにファンタジー語ってやがる。
医者へ行け。医者へ。
オーナーの店だって儲かってないんだから
ここは潰して、所有店舗数を減らして
守りに入るに決まってるだろう。
お前がオーナーに対して出来る抵抗なんて
『いじける』『拗ねる』しかないのはみんなが知ってる事だ。
大体からして任された店舗の売上を
4年連続でマイナス成長させる奴の手腕を
一体何処の馬鹿が認めるのさ。

夢見る馬鹿は
どいつもこいつも連れ回して
一人残らず地獄に進撃させる気で一杯。

と言う大変ありがたくない話。

　
　
　
ったくタチ悪いよな。
そりゃあこんなファンタジーが実現しなくったって
コイツは元々勤めていたオーナーの店に戻って
年金貰えるまでペーペーの一店員やりゃあ
それで済むんだろうけど。

すでにオーナーの店に長年勤めている
高齢の社員を追い出す画策もしてるし。
　
　

でも、他の人はなぁ・・・

約三年後、40代後半、或いは50代前半という
転職するには難しい年代で
この馬鹿の都合で突如路頭に
ほっぽり出される人間が何人もいる事を考えると
ちとばかし、忍びない物があるなぁ・・・

　
　
今日の夕方、デスクワークと各種引継ぎをやって
完全にここでの仕事は終了ですが
新しい仕事が増えました。

『船が沈むぞ〜
　少なくとも二年半で確実に沈むぞ〜』

と、泥舟警報を吹聴して回る事です。

ワタクシが出来る
数少ない恩返し、って事で。